この10年で多くの人の日常生活に溶け込んだSNS。
そんなSNSを自社事業への集客に使いたいと考える経営者や担当者の方が増えています。
同時に、次のような悩みもよく聞くようになりました。
- SNSについてなんとなくは理解しているが、詳しくはよく知らない
- 炎上するリスクが怖くて始められない
- どのSNSをどうやって使えばいいのか分からない
この記事では、実際にSNSを使って自社の事業を大きく伸ばした筆者が、SNS集客の基本から各SNSの特性・成功するための戦略を包み隠さず解説します。
SNS集客とは?
最近よく聞くようになった「SNS集客」という言葉。
SNS集客とはSNSを使って自社のブランド、製品、サービスの販売や宣伝を行い、集客することです。
主なSNSはFacebook、Twitter、Instagram、YouTubeなど。
SNS集客のメリット5選
SNSで集客を行う5つのメリットを解説します。

SNS集客のメリット1:ブランド認知が高まる
SNSで自社ブランドが多くの人の目に留まることで、自社の認知を拡大することができます。
オンライン上の情報拡散スピードはすさまじく、上手く運用すればこれまで全くリーチできなかった客層にもターゲットを広げることができます。
SNS集客のメリット2:無料で始められる
SNS集客の大きなメリットは、お金をかけずに運用できること。
WEB広告を出すにも、チラシを作るにも、セミナーを開催するにも、集客にはある程度の投資が必要です。
基本的に無料で運用できるSNSを使いこなせば、費用ゼロで大きな売上げアップにつなげることも可能です。
SNS集客のメリット3:手軽に始められる
無料に加え、手軽に始められるのもSNS集客の大きなメリット。
ビジネス利用でも、個人でアカウントを作るのとほぼ同じようにアカウントを作成できます。
思い立ったその日からSNS集客は始められます。
SNS集客のメリット4:顧客をファン化できる
SNSの強みはなんと言ってもユーザーとの近さ。
継続的に顧客とコミュニケーションを取ることができ、あなたの会社と顧客との関係を1度きりで終わらせません。
さらに顧客がファンになってくれれば、宣伝等として勝手に良い口コミを広げてくれる効果も期待できます。
SNS集客のメリット5:顧客の声をサービス改善に活かせる
オンライン上で双方向のやり取りができるのもSNSの大きな特徴。
- こんなサービスがあったらいい。
- この点は残念だった。
- もっとこうしてほしい。
そんな顧客の生の声がリアルタイムに把握できるので、タイムリーに商品やサービスの改善につなげることができます。
SNS集客のデメリット2選
SNS集客には多くのメリットがある一方で、リスクやデメリットも存在します。

SNS集客のデメリット1:炎上リスク
SNS集客で真っ先に思い浮かぶのは炎上のリスクでしょう。
SNSは気軽に投稿できる一方で、場合によっては自社の事業に大きな損害を与えてしまう可能性もあります。
SNS集客のデメリット2:成功にはある程度の時間とノウハウが必要
SNS集客には大きなメリットがある一方で、誰でも簡単に成功させられるものでもありません。
単に自社のブランドやサービスを宣伝するような投稿だけを続けていても、ビジネスに良い影響は生まれないでしょう。
それぞれのSNSの特性やユーザー属性をしっかり把握した上で、戦略的に取り組んでいく必要があります。
【完全版】SNS集客を成功させる戦略
ここからは、SNS集客を成功させる戦略として8つのステップを解説します。
この8ステップをしっかりと踏めば、あなたのビジネスでもSNSを存分に活かして集客ができるようになります。

ステップ1:SNS集客の目的を明確にし、目標を設定する
(1)目的を明確にする
まず、SNSで集客する目的を明確にしましょう。
- 自社商品やサービスの認知度を高める
- 既存顧客にリピーターになってもらう
- 顧客の声を拾うことでサービス向上や新たな商品開発を行う
- 採用につなげる
複数の目的があってもいいです。
とにかくまずは「なんのためにSNSを使うのか」を明確にしておきましょう。
(2)目標を設定する
目的が明確になったら、次は目標を定めましょう。
目標がなければ適切な投資ができませんし、振り返って改善することもできません。
目標を立てるときのコツは「S.M.A.R.T.」。
- Specific:具体的で
- Measurable:測定可能で
- Attainable:達成可能な
- Relevant:関連性がある
- Time-bound:期限付き
例えば、ツイッターで新規の顧客を増やそうとする場合、「ツイッターのフォロワーを6ヶ月で3,000人にする。その中から、新規顧客として来店してくれる人を300人増やす。」といった目標を立てることが考えられます。
ステップ2:ターゲット顧客について学ぶ
SNS集客の目的と目標が設定できたら、次はターゲット顧客について改めて学びましょう。
自社がターゲットとしている人たちは
- 具体的にどんな人で、
- 日頃どんな生活をしていて
- 何に関心があって
- どんなSNSを使っているのか
こうしたことを改めて考えるのです。
もちろん経営者ご自身や従業員だけで考えるのもいいですが、それ以上におすすめなのは実際に顧客にインタビューしてみること。
対象となる顧客については、次のようなことを知っておく必要があります。
- 年齢
- 居住地
- 平均収入
- 典型的な職種や業界
- 趣味
SNS集客と考えるとどうしてもネット上の無機質な存在と考えてしまいがちですが、当然一人ひとりに生活があります。
顧客の実際の欲求やニーズを持った現実の人間として知ることで、ソーシャルメディア上で彼らをターゲットにし、夢中になってもらう方法を知ることができます。
ステップ3:競合他社を知る
競合他社はすでにSNS集客を実施している可能性があります。
それはピンチではなくチャンス。
彼らの行動から学ぶことができるということです。
競合分析を行う
競合分析を行うことで、競合他社がどのような企業で、何をうまくやっているのか(あるいはうまくやっていないのか)を知ることができます。
自分の業界のサービスで何が期待されているのかを知ることができ、目標設定に役立ちます。
また、チャンスを見つけるのにも役立ちます。
例えば、競合他社がフェイスブックでは圧倒的な強さを誇っているのに、ツイッターやインスタグラムにはほとんど力を入れていないとします。
優勢なプレイヤーからファンを獲得しようとするのではなく、自分のオーディエンスが十分なサービスを受けていないネットワークに焦点を当てたほうがいいかもしれません。
SNSを徹底的に使ってみる
経営者やマーケティング担当者が自分でSNSを徹底的に使うのが競合分析の一番の方法。
自社と同じサービスを展開している企業のアカウントをフォローし、発信内容を追ってみてください。
実名でフォローするのが憚られる場合は、匿名アカウントでもOK。
競合が何をシェアしているのか、他の人が何を言っているのかを調べましょう。
フォローしているうちに、チャンネルの使われ方に変化があることに気づくかもしれません。また、特定の投稿やキャンペーンが大ヒットしたり、大失敗したりすることもあるでしょう。
このような情報は、自社のSNS集客の戦略に役立てられます。
ステップ4:注力するSNSを決める
これまで、
- 自社の目的と目標を設定し
- 顧客の興味関心を探り
- 競合他社の動きを分析しました。
ここでいよいよ、注力するSNSを決めます。
Facebook、Twitter、Instagram、いろいろなSNSがありますが、まずは1つか2つに絞ってしっかりと運用した方がよいでしょう。
それぞれのSNSの特徴について解説します。

出典:WE LOVE SOCIAL(https://www.comnico.jp/we-love-social/sns-users#anc_dip7vj8)
各SNSの特性と集客方法
Facebookの国内月間アクティブユーザー数は約2,600万。
最も利用しているのは30代後半〜40代以上と言われています。
このユーザー層にアプローチするには効果的な媒体といえるでしょう。
Twitterの国内月間アクティブユーザー数は約4,500万。
SNSの中では最も多いユーザー数を誇ります。
情報の拡散性が高く、バズが起きやすいのが特徴です。
Instagramの国内月間アクティブユーザー数は約3,300万。
10代と20代がボリュームゾーン。
「インスタ映え」という言葉があるように、写真で映える商品やサービスを扱っている企業におすすめのSNSです。
Youtube
YouTubeの国内月間アクティブユーザー数は約6,500万人。
動画を使った集客は今後もさらに伸びていくことが予想されます。
TikTok
10代20代の間で急速に広まっているTikTok。
国内月間アクティブユーザー数は約950万ですが、今後さらに成長することが見込まれます。
ステップ5:アカウントの初期設定を行う
注力するSNSを決めたら、プロフィールを作成しましょう。
あるいは、既存のプロフィールを改善して、戦略に沿ったものにしましょう。
プロフィール設定上の注意
プロフィールのすべての欄に記入してください。
ビジネスを検索するときに使われるキーワードを含めるのも重要です。
全体で一貫したブランディング(ロゴ、画像など)を使用し、ユーザーがプロフィールを見ただけで簡単に貴社のサービスと認識できるようにしてください。
また、各ネットワークごとにステップバイステップのガイドを用意していますので、そちらも参考にしてください。
ステップ6:何を届けるのかを明確に発信する
いよいよ発信をしていきます。
このとき注意したいのが、常に「何を届けたいのか」と「ユーザーの欲求はどこにあるのか」のバランスを考えること。
「何を届けたいのか」だけ考えすぎてしまうと、自社商品の宣伝や新サービスの紹介ばかりの投稿になってしまいます。
残念ながら、そうしたSNSアカウントは誰からも見向きもされません。
ユーザーが求めているものは何なのか?を常に考えて発信する癖をつけましょう。
ステップ7:フォロワーと交流する
特に初期の段階でまだ多くの人に認知をされていない場合、フォロワーとの交流が大切になります。
- 投稿にコメントをくれたフォロワーに対していいねや返信をする
- 自社のサービスや商品について言及しているユーザーに感謝を伝える
- ユーザーの声を拾ってサービスの改善に役立てる
最初は地道に思えるかもしれませんが、こうした一つ一つの積み重ねがあなたの会社のファンを増やし結果的に認知度を高めるための一番の近道になります。
ステップ8:戦略を評価・調整する
SNS集客は最初から完璧にできるとは考えられません。
発信を続けながら結果を追跡していくうちに、予想以上にうまくいかないことに気づくかもしれません。
大切なのは、実行した施策に対して数字を見ながら改善を図っていくこと。
パフォーマンス指標を見る
どんな投稿が多くの反応を得られたのか、たくさんの人に届いたのか。
振り返って分析することが重要です。
反応が得られなかった投稿は今後極力控え、反応が得られた投稿を継続的に行っていく。
SNS運用は戦略的に行う必要があります。
例えばTwitterでの発信のコツは以下にまとめていますので参考にしてみてください。
関連記事:【簡単】ツイッター(Twitter)で集客するコツ10選と炎上を避ける方法
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