
・NFTって最近よく聞くけど、そもそも何?
・難しくてよくわからない
・怪しくないの?大丈夫?
2021年後半から広く浸透してきた「NFT」というキーワード。
Googleの検索数も急増しています。


でも、「実際、よく分からない」という声が多いのも事実。



そんな方のために、この記事では
- 全くの初心者でもわかりやすいように
- なるべく専門用語を使わず、身近な例を使って
- 図解でイメージできるように簡単に
- NFTのあらゆることを紹介していきます。
同時に、NFTに関してよくある質問
・NFTってそもそも何?
・怪しくないの?大丈夫?
・どうやって始めるの?
・売りたい/買いたいけどどうすれば?
そんな疑問にもすべてお答えします。



とにかく分かりやすく解説します!
NFTとは?どこよりも簡単にわかりやすく解説
NFTとは、Non-foungible Token(ノンファンジブルトークン)の頭文字を取ったもの。
Non-foungible(ノンファンジブル)は「替えが効かない」、Token(トークン)は「証明書」と訳されます。


大丈夫、ここまでは全くわからないですよね。



さらに丁寧に解説します!
Non-Foungible = 「替えが効かない」とは?
まず、「替えが効かない」とはどういうことか。
よく使われるのは野球ボールの例え。
普通の野球ボール。これはいくらでも替えが効きます。
一方、大谷選手の日付入りサインボール。これは、世界で一つしかないことが分かります。つまり替えが効かない = Non-foungibleと言えます。


通常、インターネット空間で発行されるイラストや音楽、アートや写真などのデジタルデータはコピーが簡単にできるため「替えが効く」ものとして広く流通しています。
これをブロックチェーンの技術によって「替えが効かない」ものにするのがNFTの1つ目の特徴。
すべての取引情報をネットワーク上のコンピューター間で共有することによってデータの改ざんができなくなる技術。取引情報を「ブロック」、連なるように保存されることを「チェーン」と表現した言葉。分散型台帳。


Token = 「証明書」とは?
例えばデジタルアート作品であれば、その作品自体を「替えが効かない」ものにするわけではありません。
デジタルアートに紐づく証明書の所有者を明確にすることで、そのデジタルアートの所有者が誰であるかを知らせるのです。
その証明書のことをToken(トークン)と呼びます。


抑えておきたいNFTの3つの特徴


NFTはデジタルデータの「唯一性」を担保する
ブロックチェーンはデータの改ざんを不可能にします。
インターネット上で閲覧できる画像や動画、音楽はコピーが簡単にできるため、これまでは何がオリジナルなのか判別ができませんでした。
NFTという概念を使うことによって、あるデジタルデータが「唯一」であると証明できるようになったのです。
NFTは情報を記録できる
加えて、NFTはブロックチェーン上で情報を記録できるのが大きな特徴。
NFTの売買によって所有者が移ったとしても、過去どのタイミングで誰がそのNFTの所有者だったのかといった情報がひと目で分かります。
NFTは暗号資産を用いて取引することが一般的
NFTはブロックチェーン技術が土台となっているため、その売買には暗号資産(仮想通貨)が使われます。
主には使われるのはイーサリアムという暗号資産。
NFTを売る人も買う人も、暗号資産のウォレットを所持している必要があります。
- デジタルデータの唯一性を証明できる
- 情報を記録できる
- 暗号資産(仮想通貨)を用いた売買が一般的
NFTとメタバースの関係
メタバースとは、リアルに近い仮想空間のこと。
最近ではFacebookが社名を「メタ」に変えたことでも話題ですね。
そんなメタバースとNFTは切っても切り離せない関係です。
仮想空間上で使うアバターや土地、アイテム、ファッションなど、デジタルデータをNFT化することによって、それひとつひとつがリアルと変わらないような価値を持つのです。
NFTが世界中で注目を集めている理由



NFTの特徴はなんとなく分かったけど、なんでこんなに注目されてるの?
ここからは、そんなNFTが世界中で注目を集めている理由を解説します。


デジタルデータの供給量を調整することで価値を生み出せる
デジタルデータはコピーして大量に作れるという点が強みでもありました。
画像でも動画でも音楽でも、コピーできることによって世界中の人の目に触れるようになったわけです。
一方、いくらでもコピーができるものはそれ自体の価値が薄くなってしまいます。
リアルな世界のアート作品やコレクション、限定品と同じように、デジタルデータでも供給量を制限することによって価値を生見出せるようになったのです。
先ほど述べた「メタバース」の広がりによって、NFTもさらに注目されることは間違いありません。
二次流通でもクリエイターに利益がもたらされる
NFTの特徴で述べた「情報が記録できる」。
これによって、デジタルデータの所有者が誰から誰に移転するのかが一目瞭然でわかるようになりました。
つまり、一度世に出たデジタルデータの追跡が可能になったのです。
通常、リアルな世界でのアート作品などはそれを作ったクリエイターは最初に売れた額分でしか利益が享受できませんでした。
しかし、NFT作品は情報を追跡することで人から人に渡るタイミングでその取引額の一部をクリエイターが手数料としてもらうといったことも可能になったのです。
クリエイターが人気になればなるほどNFTの取引額が上がり、都度クリエイターの収入になる。そんな世界が実現できたのです。
世界共通の通貨で決済が可能
NFTの決済はイーサリアムをはじめとする暗号資産で行われます。
世界中の誰でも暗号資産を持っていればリアルタイムで決済が行えることもNFT市場が注目を集めている一つの理由です。
NFTの課題や問題点
これまで述べた通り、NFTはブロックチェーンを用いた画期的な概念で多くの人が注目されています。
一方、新しい概念だからこそ様々な課題や問題点も浮き彫りになっています。
NFTの負の側面もしっかり理解するために、代表的な問題点を4つお伝えします。


詐欺の多発
どんな市場でも、多くの一般人が参入するまではどうしても詐欺に使われやすくなります。
仮想通貨でも同じですが、「簡単に儲かる」「誰でもできる」こうした謳い文句に騙されてしまう人は多いです。
また、著作権を侵害して作品が勝手に出品されたりウォレットの秘密鍵が盗まれたりといった事例も出ています。
マネーロンダリングの温床になる可能性
金余りと言われている現代。世界的な犯罪組織は、常に資金洗浄ができる場所を探しています。
新たな技術を使って急成長する市場だからこそ、法の目が届かない部分が発生してしまいます。
このリスクに対して、中国などを始めとして規制強化に走る国も出てきています。
制度が未整備で、法で守られないことも
所有権や著作権を巡って、すでに海外では法廷での争いが出ています。
過去の判例がない分、常識的に考えれば法で守られるような事例でも守られないといったことが起きてもおかしくありません。
また、税制の扱いも不明瞭。本人は悪気がなくても、知らないうちに脱税してたなんてことも起こり得てしまいます。
環境に対する懸念
NFTに主に使われるイーサリアムは、他の主要な暗号通貨と同様に非常に多くのエネルギーを消費する「プルーフ・オブ・ワーク」と呼ばれるシステムで構築されています。
電力を消費しない「プルーフ・オブ・ステーク」という方法が検討されていますが、その実現時期はまだ未定です。
環境意識が高まる昨今。
NFTの市場拡大に伴う環境負荷を懸念する声はこれから益々広がるでしょう。
NFTの市場規模
NFTの市場規模は様々な調査があり一概には言えません。



ここでは、信頼できるソースからの市場規模と取引量をお伝えします。
2021年時点の市場規模は7.1億ドル(約800億円)
NFTの情報を発信するNonFungible.comが2020年末に発表したレポートによると、NFTの市場規模は2020年で約3.15億ドル(約355億円)。2021年には2020年の倍以上の7.1億(約800億円)になると予想されていました。


2021年上期の取引量は24億ドル(270億円)以上!
上で述べた2020年末の予測の一方、米通信社REUTERSの発表によると、2021年上期のNFT取引量は24.7億ドルとのこと。
取引量だけでも2020年に比べて大きな飛躍となっているため、市場規模としての実績値は大幅に拡大していることが見込まれます。


NFTの対象となるもの
それでは、NFTの対象となるデジタルデータにはどのようなものがあるでしょうか。
現時点での代表的な6つのカテゴリをお伝えします。


コレクティブル
2021年時点で一番多く取引されているのが「コレクティブル」というジャンル。
日本語では「コレクション」という表現の方がわかりやすいかもしれません。
保有や収集を目的としたNFTで、CryptPunksに代表されるドット絵やBored Ape Yacht Clubなどに代表されるイラスト、あるいはジャック・ドーシーの最初のツイートなども該当します。
スポーツ関連
コレクティブルの次に多いのがスポーツジャンル。
「NBA Top Shot」はNBA選手たちのスーパープレイを動画で収めたもの。
日本でも近いうちに、プロ野球選手やJリーグ選手のプレーの貴重な瞬間を収めた写真や動画がNFTとして広く流通するかもしれません。
アート
NFTを一躍有名にしたBeepleというデジタルアーティストの「Everydays: the First 5000 Days」。
2021年3月、このデジタルアートがなんと6,900万ドル(約75億円)で落札されました。
リアルな世界のアート作品と同様、デジタルアートも大きな価値がつくようになっています。
ファッション
主にバーチャルスニーカーの制作を行うデザイン集団、『RTFKT(アーティファクト)』のNFTスニーカーコレクションは、310万ドル(約3.3億円)で落札された実績があります。
スニーカーのようなコレクション性の高いものはもちろん、今後メタバース空間でのファッションもNFTとして大きな価値がつくようになるでしょう。
トレーディングカード
「Sorare」はフランスの会社が運営するサーカーのトレーディングカードゲーム。
現実世界で活躍するサッカー選手のカードを用いてゲームで、選手が現実世界の試合で活躍すると報酬や賞品がもらえる面白いルールです。
デジタルのトレーディングカードも、NFTの1ジャンルとして大きな注目を集めています。
ゲーム
NFTゲームの代表例はThe Sanbox。
ゲーム内で使うキャラクターやアイテム、土地は自作することができ、そのすべてをNFTマーケットプレイスで売買することができます。
NFTを売買できるマーケットプレイス


海外のNFTマーケットプレイス
NFTは海外で盛んに取引が行われており、日本の市場はまだまだ小規模。
まずは海外の主なマーケットプレイスを紹介します。
OpenSea(オープンシー)
全世界のNFT取引量の9割以上を扱っていると言われているマーケットプレイス。
アートだけでなくスポーツやゲームなど様々なジャンルのNFTを扱っています。
NFTを買いたい人も売りたい人も、まずはOpenSeaを使うことを検討するとよいでしょう。
Rarible(ラリブル)
OpenSeaと同様に、アーティストやクリエイターがNFTを発行・販売できる民主的でオープンなマーケットプレイス。
アート系のNFTを中心に扱っており、RARIという専用の暗号資産を発行しています。
RARI保有者が手数料やコミュニティのルールなどの機能について意見を述べることができるなどユニークな特徴を持っています。
Foundation
こちらもアート系NFTを中心に扱っているマーケットプレイス。
NFTのクリエイターは事前審査の通過が必要なため、質の高いアーティストのみ出品できるのが特徴です。
国内のNFTマーケットプレイス
もちろん、国内でもNFTのマーケットプレイスは盛り上がっています。
Coincheck(コインチェック)NFT – β版
暗号資産取引所として有名なCoincheck(コインチェック)。
日本で初めてNFTマーケットを開いた事業者です。
すでにコインチェックに預けている暗号資産をそのまま使ってNFTの取引ができるのが最大の特徴。
海外のマーケットがよく分からない、なんとなく不安という方はまずコインチェックNFTへの登録をおすすめします。
nanakusa(ナナクサ)
nanakusa(ナナクサ)は、2021年にリリースした登録制の国内NFTマーケットプレイス。
登録制のため、審査に通ったアーティストとパートナー事業者がNFTを発行できるプラットフォームです。
決済にはイーサリアムの他にPolygon(ポリゴン)やクレジットカードにも対応しています。
NFTを売買する方法
ここからは、実際にNFTを売買する方法について解説します。
NFTを購入するにも販売するにも、暗号資産とそれを管理するためのウォレットが必要です。


より詳しい方法は別記事にて解説していますので、ぜひそちらも見てみてください。
NFTを購入する方法(NFTを買いたい人向け)
まずはNFTを購入する方法を解説します。
全体の流れは以下の通り。


- 暗号資産取引所でアカウントを開設する
- 取引所で暗号資産(イーサリアム)を購入する
- ウォレット(MetaMask)の登録を行う
- 暗号資産取引所からウォレット(MetaMask)に送金する
- NFTマーケットプレイスとウォレット(MetaMask)を接続する
- NFTマーケットプレイスでNFTを購入数する
NFTを出品・販売する方法(NFTを売りたい人向け)
NFTを出品・販売する方法を解説します。
全体の流れは以下の通り。


- 暗号資産取引所でアカウントを開設する
- 取引所で暗号資産(イーサリアム)を購入する
- ウォレット(MetaMask)の登録を行う
- 暗号資産取引所からウォレット(MetaMask)に送金する
- NFTマーケットプレイスとウォレット(MetaMask)を接続する
- NFTマーケットプレイスでNFTを出品・販売する
NFTはこれからどうなっていくのか
この記事で述べたのは、2022年現在のNFTについて。
NFTの対象となるのはアート作品やコレクティブル、スポーツ関連などに限られており、世界的に注目されながらもまだまだ参加者は少ないです。
しかしNFTはこれから一般生活の中に普通に浸透し、誰もがNFTを扱う未来になると予想します。
データの唯一性を担保情報も記録できるNFTの技術は、デジタルコレクションやゲームアイテムだけでなく、コンサートチケットや、あるドアの鍵を開けるためのデジタルキーのようなものになります。
また、メタバースもさらに発展しこれから人々が仮想空間で多くの時間を費やすようになるでしょう。
つまり、いまからNFTを知っておくことで今後の世界においては有利なポジションを取れる可能性が高まるということ。
まずは実際にNFTを買ったり売ったりして、その技術を体験してみることをおすすめします。
【初心者向け】NFTの始め方を図解で説明。購入、出品・販売方法を徹底解説
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