2022年2月にマザーズ上場する不動産テックのマーキュリーリアルテックイノベーターについて、図解を用いてシンプルに解説します。
※記事の後半では同社の成長可能性について言及しています。当サイトBIZ GROWの独自見解ですので、その正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではありません。また、投資勧誘を目的に作成しているものではありません。
マーキュリーリアルテックイノベーターのミッション
マーキュリーリアルテックイノベーターはミッションを対外的に公表していません。
その代わり、BIG DATA×AI TECHNOLOGYというビジョンを掲げています。
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マーキュリーリアルテックイノベーターの提供する価値
マーキュリーリアルテックイノベーターの事業は複数あります。
メインの不動産情報プラットフォーム事業では、不動産会社や販売会社に対して必要な情報を集約したプラットフォームを提供することで価値を生み出しています。
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マーキュリーリアルテックイノベーターのビジネスモデル
マーキュリーリアルテックイノベーターは不動産に関する統計情報や売買情報、地理情報や市況などあらゆる情報を集約することでその情報を販売し不動産会社や販売会社から収入を得ています。
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マーキュリーリアルテックイノベーターの年収や従業員数
マーキュリーリアルテックイノベーターは1991年創業の会社。
昨今のマザーズ上場企業のなかでは老舗と言えるでしょう。
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マーキュリーリアルテックイノベーターの業績推移
マーキュリーリアルテックイノベーターの直近の売上高は12.5億円。
コロナ禍の影響を受けて直近では売上がマイナス成長になっています。
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マーキュリーリアルテックイノベーターの今後の成長可能性を予測
マーキュリーリアルテックイノベーターの成長可能性を見ていきましょう。
※ あくまでBIZ GROWの独自見解のため、正確性、完全性もしくは妥当性について保証するものではありません。また、投資を勧誘するものでもありません。参考情報としてご参照ください。
まず前提として、コロナ禍とはいえ直近の売上が落ちていることは気がかりです。
「Ⅰの部」によれば売上の半分がSaaS事業によるストック収益とのことですが、新規獲得を伸ばせていないことが推察され、今後の成長可能性については不透明な要素が大きいと言えます。
その前提を踏まえた上で、市場の拡がりと競争優位性の確保という2つの側面から成長可能性を見ていきます。
成長可能性① 市場規模の拡大
国内の不動産市場自体が今後大きく成長していく期待はあまりできません。
一方、従来バラバラだった各種情報がクラウドで一元管理されるといった文脈で、「不動産のDX市場」という意味では需要はさらに高まっていくでしょう。
さらにクラウド上に溜まっていくデータを活用してAI査定や地図連携といった新たな事業を生み出せれば、TAM拡大余地も十分にあると言えるでしょう。
成長可能性② 競争優位性の確保
競争優位性の確保ができるかは未知数です。
ただし、「Ⅰの部」ではSaaS事業の解約率が0.3%と記されています。
一般的なSaaS企業は解約率1%前半であれば良しとされているので、0.3%という数字はかなりよいと言えるでしょう。
筆者は不動産業界に詳しくないのでなんとも言えない部分はありますが、メイン事業であるSaaS事業の収益が安定しているのであれば前述したデータを活用した成長の余地は十分にあると言えそうです。
【参考資料】
・JPX 新規上場会社上場「マーキュリーリアルテックイノベーター」Ⅰの部
・マーキュリーリアルテックイノベーター公式WEBサイト
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